紫陽花

 

昔は大嫌いだった6月。

この頃からプールが始まり、雨が降り始め、湿度の高い陰気な季節になる。

その時期に咲く紫陽花を見ようものなら、ナメクジやらカタツムリやら気持ち悪い生き物がへばりついていて最悪の気分だった。

 

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でも少しずつ、置かれる環境が変わってきて6月へのイメージが軽くなってきた。

プールだって入らなくても良いし、雨が降り始めれば、何かをお休みする口実にだってなる。湿度が高ければ、家に帰って除湿「強」モードにすれば良い。それに、仕事中は建物内だから、季節なんて関係なく過ごせる。

昔大嫌いだった紫陽花も、ガシャムシャの中に咲いている手入れされていない道中の紫陽花を見ていたからであって、一つづつ綺麗に切り取ってみれば美しいものである。そんなことに最近気がついた。

 

かといって、過ごしやすい季節ではないし、薄暗くセロトニンが減少しやすい6月を好きでいられるかと言われればそうでもないけど、少しはプラスに捉えられるように。

 

置かれる環境下や見方考え方によって、プラスイメージ・マイナスイメージがこんなにも移り変わるのか。何かの呪縛から解き放たれたような気分。